有島武郎 やちだもの木々 油彩・板 1914年 有島は北海道の美術の黎明期にも大きな足跡を残した。有島は学生達と美術グルーブ「黒百合会」を結成し、みずからも絵をかいていたのである。当時日本には、本格的な印象派やそれ以降のヨーロッパの美術が若い画家たちによって紹介され、文芸誌がそれを積極的に推し進めていた。なかば趣味的で絵をかいていたとはいえ、有島の印象派に対する理解が深かったことはこの作品を見でも明らかだ。絵の裏書きたは「札幌市15条西4丁目辺リヨリやだちもノ木立ヲ入レ西方手稲山ヲ望ミシ景」とある。したがって今の北大医学部付属病院のあたりから描いたものだが、光を意識した細かな筆遣いに印象 派の特色がよく出ていよう。北大構内には今もやだちもが残り、「黒百合会」も健在だ。また、北大に行けば、当時の美の開拓者たちをはぐくんだおおらかな雰囲気に浸ることもできよう。まさに、この絵は若かった北海道美術の清新な息吹を伝えている。 佐藤友哉
松山茂助 プラグ市展望 油彩
小川信一 バラ 油彩
池田芳郎 ルノアールの庭 油彩
石田哲郎 「サリーを着た女」 油彩 F15
下條正康 常念の春 水彩
元田茂 フリーマントル 油彩
原田三夫 自画像
福田安平 油彩 婦人像 10F
島津備愛 油絵 静物 10F
福原三郎 油彩 ヒマラヤ[クオンクデ] 30F
布施敞一郎 鉛筆デッサン イギリス風景
石田博 油彩 水蓮[明治神宮] 20F
柴田芳文 油彩 武甲山新雪 50F
阿部顕 油彩 伊豆白浜の滞砂垣 30F
岡克明 油絵 白樺湖 10F
岡澤廣二 水彩 黙想 12F
安孫子孝一 油彩 チャペル 30F
関谷英一 スフインクスよ何を見ているか 油彩 8F
杉山マスミ 「柿」 油彩
杉山 直 「清水寺」 水彩 6号
遠藤 博 「ネットワーク」 油彩 8F
加藤文男 「瑞泉寺の梅」 油彩 8号
「一本の木」 油彩 F50 第48回 東京黒百合展 (2010年)
「のらこ」 油彩 10F 第18回 北香展 (2002年)
彦田 勇次 夕映えA 油彩 F30
大武八郎 「シエシヤーワンの町」 F50
集落(スイス:サン・モリッツ) F60
油彩 F20 毎朝散歩する文庫公園。冬至の朝日がのぼる。広い公園の模様も面白い。遺作となった1枚。