top of page
執筆者の写真東京黒百合会

編集後記

「青林檎」

 会報原稿の集まり具合を心配してくださった長谷部司さんが、今は書けないけれど過去のもので使えるものがあれば、と「青林檎」という表題の私文集を渡してくださいました。かつて文筆で身を立てることを志向された氏の意気込みの溢れた冊子です。今月から「金婚の日」という作品を連載いたします。

 我々にとっても身近な話題でもある金婚式、家族のそれぞれの想いと反応をお楽しみください。


「マティス・自由なフォルム」展

 国立新美術館で5月27日迄開かれました。残念ながら小品展の開催と重なり観に行けませんでした。

それを埋めてくれたのがNHKの「日曜美術館」「マティス・色彩の冒険、南仏・タヒチへの旅」でした。

マティスが南仏コリウール、北アフリカ・モロッコ、タヒチ・ハカラバ島と生涯にわたって明るい光と色彩を求めた旅が映し出されていました。彼が最後に到達したのが「輪郭のデッサンと色を塗るという2つの作業を1回で出来る切り紙絵」。80代で無心にハサミを動かし、作品を生み出す姿を彷彿とさせる内容でした。         


     タヒチ・ハカラバ島


              「ブルーヌードⅣ」

 切り紙絵による4点の連作の一つ、 青い身体が、画面いっぱいに量感を

みなぎらせている。


「花とカワセミ・一期一会」写真展


 ご近所で一人暮らしの婦人が公園のフォトサロンで展示会を開いた。案内には気候の挨拶の後に次の文章が書かれていた。「私は昨年の写真展初日の帰路で事故にあい、背骨圧迫骨折を負いました。痛みと不自由な生活が続く中で、元気を与えてくれたのは過去に撮ったデータの中のカワセミ達でした。【僕達・私達ここにいるよ!】の声に押され、このたびの写真展となりました。そんなカワセミ達に会いにご来場頂ければ、大変うれしく思います。」町田の薬師池公園や川沿いに超望遠のカメラを構え、かなりの長時間粘ってシャッターを切るらしく、カワセミが魚や虫を狙う動的な姿が生き生きと捉えられていた。鋭い目で獲物を狙うカワセミの瞬間を捉えた一枚一枚に、拍手を送りたくなる見事な作品になっていた。生気溢れる数十点の作品のカメラワークには感心させられた。



 何かに向かって飛び立とうとする瞬間を捉えた1枚


「新渡戸と倫古龍」(倫古龍:リンカーンの当て字)

 北海道新聞社説の下の「今日の話題」欄に表記の記事が載ったことが、さっぽろくろゆり会の梶原一義さんから細井さんに連絡が入りました。

 160年前にも南北戦争で二つに分断していた米国を、リンカーンは庶民目線で公平無私を貫き、戦争を終結させた。これに胸を打たれた新渡戸稲造が学校創設に夢を抱くようになった経緯が述べられている。そして、これを書いた論説委員・国際担当の志子田徹氏は「今ほどリンカーン、そして新渡戸の精神が必要な時はない。」と述べている。

 映画「新渡戸の夢」は7月6日から札幌シアターキノで上映されるとのこと。

閲覧数:10回0件のコメント

最新記事

すべて表示

お知らせ

東京黒百合小品展開催のお知らせ 幹事  長谷川脩  細井真澄 のどかな春の日々を迎えるようになりました。春の展示会、「小品展」の開催時期になりました。 日頃の制作活動の成果、これまで発表の場が無かった作品、愛着の深い作品等が数多く集う小品展になることを...

Comments


bottom of page