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第63回 東京黒百合展・総括
展覧会幹事 細井眞澄 今年は大変な猛暑で体調をくずされる会員の方もおられましたが、24名が参加され、出品点数は大小合わせて51点となりました。 皆様のお陰で、大変に楽しく盛会の内に会展も無事、終える事が出来ました。そして天候にも恵まれ、沢山の人々が会場にお見えになりました。これも一重に会員や多くの皆様のご協力のお陰だと心より感謝申し上げる次第です。 会期中や打上パーティーでは当会の伝統でもあるとてもなごやかな「お楽しみ村」の雰囲気になっていました。日頃お会い出来ない会員同士の親睦も、はかる事が出来たかと思います。 今年は打上パーティーの後に「新渡戸の夢」の映画の上映会をやる事が出来ました。北海道から九州まで全国各地で上映されており、我が黒百合会の名前も全国に徐々に伝わってきております。 来年は何人かの若手の新人も加入する予定です。次回も全員参加を目標に、力作が所狭しと会場に並び、とても気楽で楽しい会展が開催出来る事を楽しみに致してお ります。 秋の広徳寺大銀杏 都指定史跡・あきる野市臨済宗建長寺派寺院

東京黒百合会
1月1日読了時間: 1分


私のモチーフ
笠原 寛 我が闘病記 年月だけは、誰にも平等にやって来ます。私は来年(2026年)には86才となります。 自分でも80才を超えたとは不思議な気がしています。 免許を返納してから写生旅行に行けなくなり、新しい風景を目にしないため、なかなか絵筆が進みません。 ですから『私のモチーフ』の兼題には困りましたので、私の近況を報告することで勘弁してください。 私の日常は病院通いです。 年寄には「教育」と「教養」が必要だと聞いた事があります。「教育」は「今日ゆく 所がある」、「教養」とは「今日ヨウジ」がある。 この二つがある御老人は幸せであるという事です。 ですから毎日病院通いでも幸せかもしれません。もっと病気が重くなれば病院にも通えませんから。 (月水金)の週3回は、「透析」に行きます。1回での施術には4時間かかります。右手は血圧計、左手は2本の注射針を刺したままで、ベットの上です。 それでは足腰が弱ってしまうので、それを補修するために、火木の2回ヨガを中心とした体操教室に通っています。 こちらは3時間ですが、お茶を飲みながらのお喋りタイ

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1月1日読了時間: 2分


風景との対話
坂の街小樽 青木 康明(S47教育) ご存じの通り、小樽は港の街である。そして、天狗山を背にした坂の街でもある。 近年、知らない人との会話の中で小樽出身であると告げると、 「きれいな街ですね」といった反応が返ってくるのだが、これは市が観光に力を入れ始めた以降の、運河から港にかけての整備された一帯を見ての感想だろうと理解している。 自分は、小学校から昭和47年大学卒業までの青春時代をこの街で過ごした者であるが、その頃の運河付近や港の一帯は観光客が訪れるような場所ではなく、専ら港湾業に携わる人達が行き交うようなところであった。逆に、運河より山側の地域は、今とは違って、地元住民達の生活で賑わい、活気に満ちていた。 私の家は天狗山に程近い位置にあったが、街中へはいつもバスなど使わず歩いて行ったものだ。小樽の街は歩いて回るのに丁度よい位の規模ではあるが、今思うと坂道をよく歩いたものだと改めて感心する。 家から街中に向かう途中に小樽公園がある。新緑の頃、ここから望む小樽湾の景色が特に好きだった。木々の緑の合間から見える小樽湾の茫洋とした眺めとその先

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投稿“ 誰も貰っちゃ くれないし”
「コメ騒動」 小石浩治 ①「田おこし終えて」2003年 演歌(♪紅とんぼ)ではないが、(古キャンは)“誰も貰っちゃくれないし”、加えて狭い部屋を占領しているからなんとかして・・ と苦情を言われるので、断捨離を決意し木枠と画布を分離(釘抜き)して廃棄することにした。捨てるに当たり、改めて作品を見ると、以前、近くの舞丘公園を散歩中、農作業の風景を見て構想が浮び、会展の出品作としたものだった。制作年を見ると、その時の気分次第で農作業風景を画題にしたもので、農作業の順序を意識したものではない。コメ作りの一連の農作業風景がたまたま順序よく揃ったものである。 ②「田植え」 2008年 「“田おこし”終えて」は、田植え前に田んぼの土を耕して肥料を混ぜ、地力を向上させる作業がある。その作業(現在はトラクターを使っているようだ)を 地元の有志・若い娘たちも終えて、湧き水のところで、娘たちが無心に白い足を懸命に洗っている。 「田植え」は、地方によっては、男たちの笛や太鼓のハヤシに合わせ、娘たちが田植えする、いわゆる早乙

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1月1日読了時間: 2分
![寄稿 「金婚の日」[八][九] 最終回](https://static.wixstatic.com/media/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.webp)
![寄稿 「金婚の日」[八][九] 最終回](https://static.wixstatic.com/media/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.webp)
寄稿 「金婚の日」[八][九] 最終回
長谷部 司 [八] また、タクシーだった。 こんどは父母が五十年前に新婚生活を始めた安アパートを見に行くのだという。 そのアパートがまだ残っているのだと父はいう。 最近は、父の考えにとやかく異論を挟むことの多い母だが、今日ばかりは父のある種の気迫に押されてか、黙ってタクシーに乗り込む。 そのアパートは、四谷と信濃町の台地に挟まれた細長い低地の、狭い路地の奥に建っていた。周りを新しいマンションに囲まれたその木造二階建て四部屋からなる貧弱なアパートは、小さく見る影も無く古びていた。各部屋は四畳半に半畳ずつの押し入れと形ばかりの台所がついているだけでトイレは二軒ずつの共用、風呂は銭湯だという。驚いたことに四軒ともまだ人が住んでいるようだった。 「ここが私達が住んでいたところ」そう言って母が指さしたのは一階右側の部屋で右端に入口のドア、左は一間の腰窓になっている。 これこそ、まさに「巣」ではないかと啓吾は心の中で叫んだ。 「あの頃は、周りにビルなどなかったから冬でもよく陽がさしてあかるかったのよ。それに新築の一番乗りだったから新しくて気持ちがよ

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令和7年一泊写生会報告
写生会幹事 清水全生、牧野尊敏 恒例の令和7 年の写生会は、9 月末~10 月初めの第63 回東京黒百合展が終了後、11 月13 日、14日に紅葉シーズンを見計らって群馬県富岡市の妙義山で行いました。 参加者は、江澤、采、大谷、奥野、清水、長谷部、福林、牧野、森さんの9 名でした。 前回は令和4 年のコロナ明けの春に、妙義山写生マップを頼りに白雲山、金洞山、金鶏山の3 山の総称として妙義山を描いたが、それらの特徴とも言える荒々しい岩峰や尖った奇岩が林立する姿は、深い緑に隠れて見られなかった。今回は是非、紅葉で飾られた山肌と岩峰を描きたいとの思いでこの時期に企画させて頂きました。 初日は信越線松井田駅に午前11 時集合し、旅館のマイクロバスで駅に近い3 山の全景が見える位置(前回と同じ)をスケッチポイントとし、その場所へ移動し、午後3 時に迎えのバスが来るまで写生を続けました。ただ、当日は曇り空でその影響で、山肌が全体的に黄色く見えるが、遠方にあることで明瞭さや色の判断に迷う状態でした

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1月1日読了時間: 4分


ニュース:202601
2026年(令和8年)1 月号通巻4 7 2号(1985 /昭60年創刊) 北大農学部(You Tube “北大冬景色“から、提供:北海道大学・広報課) 北大の前身は札幌農学校で、現在も農学部が北大を代表する学部になっている。北大を紹介する際に農学部の校舎の写真が使われることが多い。現在の校舎は昭和10年(1935年)竣工された。 ◯ 目 次 1.令和7年一泊写生会報告(清水、牧野) 2.金婚の日 [八] [九] (最終回) 長谷部 司 3.投稿「コメ騒動」 小石浩治 4.風景との対話 青木康夫 5.私のモチーフ 笠原 寛 6.第63回・東京黒百合展・総括 幹事 細井眞澄 東京黒百合会事務局牧野尊敏 松戸市稔台2-16-9 ft 047-363-7410 会報編集発行長谷川脩 ホームページ(HP) : https://510kazuo. wixsite. com/kuroyuri

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1月1日読了時間: 1分


私のモチーフ
2025.10 笠木玉泉 ご無沙汰致しております。昨年の黒百合本展は急な入院になりまして失礼致しました。 今年も、先日まで点滴に通う羽目になりまして、ちょっと凹んでいますが本展には行ける筈です。 夫を亡くして5年の内に、3回も入院して2回手術になりました。自分で思ってい...

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2025年10月4日読了時間: 2分


秋の一泊写生会
令和7年 秋の一泊写生会(妙義山)の開催案内 写生会幹事 清水全生、牧野尊敏 恒例の一泊写生会はコロナ禍後、参加者の減少も有って年1回の開催で継続して来ましたが、今年は秋...

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2025年10月4日読了時間: 2分


投稿
上村松園 生誕150周年記念展・3/29~6/1---大阪中之島美術館 小石浩治 明治から昭和にかけて西欧美術の摂取など、大きく揺れ動いた日本画壇の中にあって、時代の波に翻弄されることなく美人画と言う世界に名をはせた画家・上村松園の150周年記念展が大阪で開催された。...

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2025年10月4日読了時間: 7分
![寄稿 「金婚の日」[七]](https://static.wixstatic.com/media/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.webp)
![寄稿 「金婚の日」[七]](https://static.wixstatic.com/media/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.webp)
寄稿 「金婚の日」[七]
長谷部 司 四人だけの祝宴は階下のレストランの一隅のコの字型の席に用意されていた。 「ここが落ち着いて一番居心地のいい席なのよ。私のお気に入りの給仕長に頼んでとって置いてもらったの」 ここでは顔の利くのだという母は得意げだった。フルコースの料理の内容も給仕長と充分吟味し...

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2025年10月4日読了時間: 2分


ニュース:2025010
2025年(令和7年)1 0月号通巻4 7 1号(1985 /昭60年創刊) 北大工学部(YouTube“北大秋景色”から、提供:北海道大学・広報課) 旧工学部・白亜館が取り壊された後に新工学部棟が1973年に完成してから、既に半世紀以上が過ぎた。建設当初、周りは殺風景だっ...

東京黒百合会
2025年10月4日読了時間: 1分


私のモチーフ
(2025/07)小野 公平 イラストと絵本制作に時間を費やしています。人生晩年になって美術大学油彩学科で絵画を学び直し、その教養課程で表現手法としてのイラストを学びました。課題作品のイラストは、幼少期終戦直前の疎開先の甲府市で焼夷弾の雨を潜った体験を描きました。後年大学...

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2025年7月5日読了時間: 2分
![寄稿 「金婚の日」[五]](https://static.wixstatic.com/media/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.webp)
![寄稿 「金婚の日」[五]](https://static.wixstatic.com/media/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/11062b_5ce0aac08ae94b13bbcebd9f440a537c~mv2.webp)
寄稿 「金婚の日」[五]
長谷部 司 次に向かったのはいよいよ結婚式場だった。なんとなく、いよいよ、という感じがした。いよいよ両親の結婚の儀式に立ち会うのだというような不思議な気分だった。係りの女性に廊下を案内されて行く途中で「ここが披露宴の部屋、こちらが私の親族の控え室、あちらがパパの方の親族の...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 5分


投稿
さらば小品展! 長谷川 脩 グループ展の後を受け合同展から春の展示会として受け継がれてきた小品展は、今年2025年の第7回で最終回となった。ここ何年か出展する方の減少が続き、会場費を捻出することが年々難しくなってきたという理由による。今年の幹事会で、中止やむなしの方向で決...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 4分


投稿
展覧会を訪ねて 笠木玉泉 第14回展(2/13―18) 小石浩治 笠木玉泉(喜美子)さんの個展が東京・青山・“ギャラリー・コンセプト21”で開かれた。 今年で14回目になるが、これまで日本芸術家協会・奨励賞受賞など数多く受賞され加えて、海外(オーストリア、ハンガリー、チ...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 2分


展覧会のご案内
第63回( 2025年度) 東京黒百合展 開催要領について 展覧会幹事 細井眞澄 暑い毎日が続いておりますが、皆様お元気にお過しでしょうか。 会展の日も、あと2か月あまりになって来ました。本年は下記の要領で開催致します。皆様の全員参加を目標に、是非とも宜しくお願い申...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 5分


追悼
首藤義明さんを偲ぶ 福林紀之 首藤さんとはひょんなことで知り合い(ヨット部の仲間が主宰するデッサン会)、その縁で黒百合会へ勧誘された。デッサンで疲れた後は、浦安駅前の焼き鳥屋であれやこれやの話になる。首藤さんは古武士のような風貌で、ゆっくりとお酒を口に運びながら、口数こそ...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 3分


追悼
初谷長治さんを偲んで 清水全生 初谷さんの訃報は、予期しないことが突然やって来て、私は暫く茫然自失し、未だ早過ぎるのではないか!と不条理で、「残念無念」な思いにかられました。昨年5月に一泊写生会で「みなかみ温泉」に行った時は、私、皆さんも初谷さんの元気なお姿を拝見していた...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 2分


ニュース:202507
北大第一農場(YouTube“北大夏景色”から、提供:北海道大学・広報課)中央は平成ポプラ並木で左側の道路が石山通り(道道452号線)。正門からかなり離れており、見学者の数は少ない。 北大創基125周年記念事業の一環で、従来のポプラ並木のクローン苗木を使用して2000年10...

東京黒百合会
2025年7月5日読了時間: 1分
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