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執筆者の写真東京黒百合会

私のモチーフ

建脇 勉     

     

 二年前 練馬から品川に転居したが、狭いマンションなので、過去の作品は殆ど捨てき た。永年 展覧会に出展したものだが致し方なかった。 その時 娘が精々写真だけでもと 何点かで画集を作ってくれた。 今広げてみると 当時の描いた状況が思い出されて懐かしく思う。

 かつて先輩故加藤文男さんから言われて春の一泊写生会幹事を担当したが、原則として春は新緑を狙って山へ秋は海にと計画されていた。この写生会の作品をもとに本展や他の絵画団体に出展されていた方が多かった。そこで幹事としては場所を探すことから初めてた。 自分の体験の他、展覧会の作品や雑誌からの情報など常に注意を払ったものだ。加藤さんや故遠藤博さんは場所を提案してくれたので事前調査もした。開花時期や残雪の具合に合わせ四月から六月ころとなっていた。

 山の迫力を力強く描くには、やはり現場で油彩するのが本筋と思う。近年簡便な水彩で描く人が多くなったのは どうかと思う。現場で油彩している人の描き方や道具をのぞいて勉強に なったものだ。

 山を描くには事前に調べたスケッチポイントに午前 11 時頃から描き出し3,4時間で仕上げるのが最高と思っている。峰に当たる光の加減があるからである。

 早く写生会が出来るように願います。



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