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執筆者の写真東京黒百合会

私のモチーフ


山川直美

みなさまお元気でお過ごしでしょうか。我が家はこの春から新一年生の長女と

3月に1歳になった次女がおります。長女は待ちわびた小学校がようやく6月から

始まり、緊張しつつも喜んで登校しています。 少し年の離れた姉妹の様子は見ていて

おもしろく、時にけんかもするけれど(と言っても上の子は手加減を知っている

お姉ちゃんなので、だいたい上の子が困ってやめて!と一生懸命訴え、下の子は

やりたいようにやってる・・・という図に)、きゃーきゃー二人で遊んでいると

とっても微笑ましいです。そんな二人をごくたまにイラストに描くのがここのところの

私の絵を描くといえる時間です。そんなイラストを少し添えさせていただきます。

続いて勝手ながら絵本を2冊紹介しようと思います。

◎「よあけ」ユリー・シュルヴィッツ (※1)

漢詩(※2) がモチーフとなっていて、湖のほとりの情景がイラストと文によって

描かれていきます。序盤からとても静かで美しい青の世界に惹き込まれるのですが、

何と言っても最後の場面展開が「わぁっ」と心動かされる絵本です。

(今回読み返して、また鳥肌が・・)

  編集注 ※1ユリ―・シュルヴィッツ:1935年ポーランド生まれ。絵本作家。コルデコット賞受賞

※2 漢詩「漁翁」柳宗元(唐の詩人)。

◎「オレときいろ」ミロコマチコ

ミロコマチコさんの力強いイラストが印象的な絵本です。黄色で描かれた勢いある

シーンでは色々な生き物が疾走していて、あたかも本当にその中に自分も入り込ん

でるみたいな感覚になりました。オレというのは猫なのですが、途中でくたびれ

ちゃったりしてなんだか憎めない猫なのです。

    編集注)ミロコ マチコ:1981年大坂生まれ。絵本作家。 日本絵本大賞受賞



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