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大谷敏久

寄稿 「東京黒百合会に感謝を込めて」

・――老会員の独白――・ 2017.05.17. 大谷敏久  心地良く過ごさせて頂いた東京黒百合会に、感謝の気持ちをお伝えしたいと常々思っていました。 天国に行かれた諸姉諸兄も、その想いがあったに違いないのですが、不運にも機会を失したのだと思っています。人生の節目、節目には「引き継ぎ」が大切で「人の使命」と信じています。私には、「水彩は人生の杖」の想があります。独断と偏見! 早くから水彩を描いて来たのはほんとに偶然ですが、今も水彩の魅力に取り憑かれて描いています。生活環境に応じて、その都度教室に通い、尊敬する先生に師事し、沢山の展覧会や美術館に通い、勉強の機会を沢山作って、それなりに努めて来ました。各地の転勤、内外の出張、OB後の旅も貴重な宝物になっています。とても古い作品が見つかりました、それと近作です。何か変わったか、少しはましになったのか分かりませんが、とにかく楽しんで描いて来ました。始めの頃から大凡80年にもなります。水彩自分史も考えています。ここまで来て、これからどう描いて行くかです。幸い何時も水彩の面白さをモチーフやテクニックに見つけ出して、その挑戦を楽しんでいます。今までは自分の手足と目が頼りでしたが、web が加わって、思いの外広く内外の水彩の情報を知り、興味と好奇心が倍増です。素晴らしい水彩が生まれているのには驚きですが、水彩の原点回帰を繰り返して挑戦することから生まれているように思います。 私も改めて絵の具と水と紙を見直して、納得の作品を描きたいものと思っています。全く偶然にここまで生きて来ましたが、何時まで生きられるかの保証はありません。でも、どうしてもやりたいこと知りたいことがありますので、100歳までは生きたいと願っています。 終

1936年・中学卒業アルバム表紙画

1951年・スケッチ

2016年・「たそがれ」

2017年・「葱坊主」

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