第5回華花はな展の折、江澤さんと笠原夫人からイギリス映画「マイ ビュティフル ガーデン」を推奨され、早速GWに鑑賞しました。かねがね園芸に興味を持ち、私の大切なモチーフの一つでもあり興味津津で出かけました。物語(パンフから抄)「ある日、庭を荒れ放題にしていたヒロイン、ベラに届いた知らせ’ 1ヶ月以内にもとどおりにできなければアパートを出て行くこと。’何から手をつけていいかわからないベラは、料理人ヴァーノンの助けもあって、犬猿のなかだった隣人アルフィーの力を借りることになった。ベラの悪戦苦闘をみかね、大切な教えを伝授していくアルフィー。互いに疎ましいと感じながらも二人は庭づくりを通じてとくべつな関係を築いていく。そして、最後にベラが手にしたものは、’予測不能なことが大嫌いだったベラに降りかかる想定外の出来ごと。自分の世界から一歩踏み出した時から始まる様々なであいと奇跡。心温まるハッピーエンドはささやかな幸せを願うすべての人に勇気を与えてくれるはずだ。’」 キャッチコピー「美しき庭は人生の意味を教えてくれる」の通りです。花を愛する隣人の老人アルフィーが一瞬語る過去の植物探求の楽しさと美しさの追憶のシーンはとても素晴らしく最も印象に残りました。私の人生にも、それに似た経験が幾度もあったのを、走馬灯のように思い出していました。 私は幼い頃から庭いじり好きの親父に育てられ、自称アマ庭師を認じてますが、この映画の描写と表現ではまだとても物足りない思いがしました。僅か1ヶ月の出来ごとの物語では短くて、少なくとも四季を通して語らなくては話になりません。季節の移り変わりと気象の変化がなくては自然の不思議、摂理、美しさ、楽しさ等々を語り尽くせる筈もありません。 絵のモチーフには、庭園は「人工的過ぎる」との意見もありますが、モチーフが豊富で、設備も整っていて絵を描くのには最適候補と思っています。東京黒百合会のエルム写生会も神代植物公園から始まっています。発起人石田、遠藤、岡澤、加藤諸先輩と最終幹事を勤めた小石さんに心からの感謝を捧げます、季節毎の園内風景から温室の隅々まで、随分沢山描いたものです。 武蔵野小金井に50年住んで、毎年の庭造りには春のモグラ塚に楽しみと悩みを味わいましたが、昨年転居しましたので今年は更地作業でモグラの住処も終焉したと思います。
植物と動物とそして人の互恵の生き方を思わずにはいられません。
ロンドンと郊外のイギリス庭園の作品です。
ジェームスパーク(ロンドン)
バッキンガム宮殿内苑(ロンドン)
ヒーバーキャッスル 公園(_ロンドン)
王立園芸協会付属ガーデンウイズリー(ロンドン郊外)