「ただ今、世界一周しながら絵を描いています」と言ったら「何ヲ嘘ッパチ」と思うでしょうが、確かに実際に旅に出ているわけではありません。 地図の上で想定の世界一周です。
毎日二歩あるいて1メートルの割合で、お笑いタレント・間寛平さんがヨットで世界一周したコースを、毎日1万数千歩づつあるいております。 現在全コース3万6千kmのうち、1千4百kmの地点、アムステルダムまであと1年余の大西洋上を歩いている計算になります。
緑内障で片目は見えず、視野の狭くなった左眼のみが頼りです。それでも白内障の手術後、世の中が明るく鮮かな世界に変わりました。
遠くまで出かけて絵を描けない年頃になってきましたが、身近なものでも明るく美しく見えるようになりました。
集中力も衰えがちになってきましたが、その時はサッと筆を置いて散歩に出ます。 小一時間もすると気分転換もでき、しかも体力づくりに役立ちます。 描く時間は短くなりますが、マイペースで描けるのが一番だと思います。
手術後の印象で、鮮やかで明るい絵に関心が強くなっていますが、その中に、ものの本質を感ずるようになります。
世界一周のコースもまだ先が残っています。気長にマイペースで行きたいと思います。
最近の絵を付け加えました。