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笠原 寛

私のモチーフ

 -----スケッチ旅行のこと-----

 ここのところ隔年に一度外国にスケッチ旅行に行っております。いままでにバルト三国、ポーランド、スペインに行き、今年は「南西フランスを描く」と言う旅に参加しました。いずれの街も 「フランスの美しい村」に登録された世界遺産の田舎街です。  普通は20人前後の団体ですが今回はバスの入れない小さな街が多いので、添乗員を含めて7人という小人数の10日間の旅でした。男は添乗員と二人、あとは年季の入った女性軍です。三つの街に2、3日宿泊してただひたすらスケッチするだけです。  初日は飛行場からレンタカーで190kも行きました。日本から持参したカーナビが日本語で案内するからビックリしました。  どこのホテルも朝にはパンの焼ける香りがして目が覚めます。幸せな気分です。そう言えば昔は母の作る御御御付けの香りが朝はしたものです。 フォアグラの産地のサンドイッチにはフォアグラがタップリ塗ってあり今思ってもよだれが出てきます。私は現在、腎臓病のために蛋白質の摂取制限をうけており美味しい物はほとんどダメなのですが、今回は食べてしまいました。この旅行で今までの努力が元の木阿弥になったのではないかと思っています。

笠原 寛「スペイン・アルバラシンの街」

 私のいままでのモチーフは、日本の原風景と言うような山の麓が主体ですので、どうも外国の建物を描くのは苦手です。山ですと峰の一つや二つとばしても八ヶ岳は八ヶ岳ですし、富士山の頂上を尖がらせても富士は富士ですが、建物にはその手が私には使えません。窓の数を数えて正確に描かねばと思ってしまいます。子供の頃の図画の教育はしっかり構図を決めて画面いっぱいにキッチリ納めて描くものでした。  今、愛妻の描くのを見ていると描きたい箇所から描き始め上下左右に伸ばして描いて行きます。画面に意図せぬ余白が出来てシャレた感じになります。  上からの線と下からの線が合わなくても合わせてしまいます。建物が曲がっていてもそれも魅力とうそぶいています。  足腰がしっかりしていて、取材が出来る間は日帰りの範囲内での風景を描こうと思っています。それがダメになった時には今まで溜めて置いた外国風景に挑戦しようと思っています。もうすぐかも知れません。  追記; この旅行会社は京橋にある「株)トラベルプラン」と言います。 ネットで見てください。ご参考までに。  下の右の絵は妻の作品です。

フランス:「ルブルサック」 笠原玲子

:ルブルサック村:  崖の上の小さな街の教会横にあるアーチ。 その向こうは、はるか下界が広がっていました。“フランスのもっとも美しい村“に選定されています。夢のような村でした。(笠原玲子)

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