(千葉・けやきプラザ) 松田さんは地元で所属するグループ展にも数多く出品され、80歳を超えた年齢にもかかわらず精力的に活躍されている。今回の個展は、過年度に描かれたものが中心とのこと。 会場の展示作品は、特に手賀沼周辺等地元に関わる風景画が主で、小品に花の絵を添え20点ほどの油絵作品であった。(8/28~9/2) 会場は駅に近く、明るく環境のよいギャラリーであった。初日に伺ったが、地元の方が多く参観され盛会であった。松田さんの絵については、今更言うまでもないが、具象画を追及され力強く、独特の鋭さを有する表現の絵に変わりはなく、いつ見ても流石と思う。 最近描かれた絵と比較すると、以前に描かれた絵の方が心なしか力強さを感じた。 筆者の個人的なことで恐縮ですが、勤務地がこの我孫子であったことで昔長く滞在したことがあり、当時に比し街並みがすっかり変っていて驚いている。この我孫子は志賀直哉が手賀沼畔に住居を構え、当時武者小路実篤等が頻繁に訪れ、白樺派の溜まり場となっていた有名な地である。又絵を描いている人の人口も多く、文化面に特徴のある地である。 松田さんがこの地に住まわれ、絵の分野で活躍されておられるので、その繋がりから我孫子への愛着は今も変わりがない。会場で松田さんと、絵を描き続けることは老化防止になるとお互いに談笑し合ったが、個展後も、いつまでも元気で絵の制作を続け活躍されますことを祈っています。