10/16~27 東京都美術館
江木さんと森さんが出展されました。
つい先日第56回会展を終えたばかりなのに江木さんは翌週には大洋展に別作品を出品された。そのバイタリテイには敬服する。 第56回展で江木さんのエネルギーが発散した「花火」は、一転して、神秘な「森」に変った。幸せを探しに出かけ、深い森の中に吸い込まれていく童話「青い鳥」のチルチル・ミチルを思い出させる。目指す先は何処だろう。 作品は次第に幻想的、空想的になった。
江木 博「小網代の森」
一方、森さんについては、第56回展の「春・新緑の大源太山」を思いながら拝見した。大洋展は「秋・紅葉の大源太山」である。「秋」は「春」に見た湖水の着色に工夫を凝らした結果、明るく立体的な湖面に変貌した。秋空に山はくっきりと姿を現し麓は紅葉し、まさに秋景色のお手本のようである。
森 典生「秋の大源太山」