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池澤康夫

私のモチーフ


自然の風景の中にいると、心が安らぎます。 動物がいると絵を描きたくなります。 牛の群れもよく見ると、一頭一頭個性があるのに気が付きます。家の都合で四月に北海道に帰ることになりました。オホーツク海を見下ろす原始林を生かした<町づくり>に取り組みます。 流氷の来る寒い朝は光が変屈折して四角い太陽が昇ります。長い間東京黒百合会の諸先輩には 沢山のことを教わり有難うございました。 これからは北の国で制作に打ち込みます。

---2000年(平成12年)4月号会報から 

それから2年経って池澤氏から私(小石)宛に手紙が届いた。偶然、手元に残っていましたので哀悼の意をこめて、その一部をご披露します。

――残暑お見舞い申し上げます。 オホーツク海地方は7月末まで25°Cを越した日が1日しかないほど涼しく、8月に入ってやっと夏らしい日を迎えます。早いもので、こちらに来て2年経ちました。オホーツク海をモチーフに取り組んだ新作の50F(下写真)、今秋パリのサロン・ドートンヌ展で発表します。久方ぶりにいく予定でいます。 自宅兼サロン、海も見える高台5千坪に完成しました。ロビーにはサイロを解体したレンガを積み、薪ストーブを取り付けてあります。自家菜園(百坪)には色々植えてありますので無農薬食材が楽しめます。羽田?オホーツク紋別空港は直行便で2時間です。ANKが1万円のチケットを出した時に、ご夫妻で一度いらっしゃいませんか。バス・トイレ付3室、全収容人員5名です。 「北の大地展ビエンナーレ」全国公募に出品します。1等賞を狙っていますが、どうなりますか。         ――― 池澤 ―(H14/8・5付)

題名; Okhotsk Symphonie

謹んでご冥福をお祈りいたします

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