[富士山麓(山梨県忍野村、河口湖周辺)] ――令和元年春の一泊写生会・報告
◎ 恒例の春の一泊写生会は、5月16,17日 山梨県忍野村及び河口湖付近で富士山を狙う企画で行った。参加者は建脇、長谷部、小石、森、池田、奥野、牧野、大野、江澤、吉田(江澤さん妹)、初谷さん(新入会員、初参加)、清水の計12名でした。 宿泊先は忍野八海バス停に真近い民宿・大橋荘で築100年経つ民家で敷地も広く、一階の食堂、大広間には忍野村の富士山の写真、絵、他置物等が沢山並び、一般の旅館とは異なり写真家や絵描きがくつろげる宿だった。 以前、牧野さんがスケッチ旅行で利用し、今回、紹介頂いたことも有って、絵の大好きな女将さんが我々の会を大歓迎してくれた。
当日、皆さんは昼頃、高速バスで到着した後、宿に立ち寄り一服した後、各自、自由にスケッチポイントへ出かけて、夕方4時半頃集合した。写生会の初日は、念願の晴れで現地に着くまで、心ウキウキでしたが、無情にも曇が富士山を隠し残念なスタートでした。 その夜、夕食後の恒例の合評会は一階大広間で小石さんの進行役で始まった。富士山は見えなくとも、忍野村の川沿いの古い木々、橋、民家等を中心としたスケッチは良く出来上がり、その結果をお互いに講評し合い、大いに盛り上がった。印象に残ったのは江澤さんの民宿裏の川沿いの絵、建脇さんの川沿いの古民家の油絵、長谷部さんの黒い画用紙の絵等々で興味の尽きない合評会でした。また、民宿の女将さんの希望も有って会に特別に参加し、面白い話も聞けて盛況裡に終わった。
翌日、朝7時ごろから眼前に富士山がくっきりと姿を現した。忍野村からの富士山はさすがに近く、残雪、山肌が良く見えることに感動した。早めに朝食、玄関先での集合写真を終え、急遽、雲が出る前に忍野高原二十曲峠(標高1150m) のスケッチポイントまで行くことになり、初谷車、清水車2台で9人乗れるだけで急ぎ出かけた。 確かに、タイミングの良さも有り、裾野が鮮やかに拡がる絶景の富士山を見ることが出来た。
富士山・二十曲峠から
その後、大橋荘に戻り各自、自由に解散し、忍野村で継続してスケッチを始める人、河口湖に行く人と別れ、帰路についた。
最後に、今回、2日目の朝から昼にかけて富士山の全景を見ることが出来たのは、本当に幸運なことでした。天気に恵まれ楽しい写生会を行うことが出来たことを、参加者皆さんに感謝申し上げます。
次回もよろしくお願いします。 写生会幹事:清水全生
◎ 最近、忍野八海は外国人観光客が多くなり絵を描くとなると色々制約されますが、描くポイントは多くありましたので、皆さん思い思いの場所で精力的に写生されていたのが印象的でした。 富士山をまともに描くとなると意外と難しいものです。しかし、現地で見た富士山は迫力があり、その感動はすばらしいものでした。 これから描く皆さんの展覧会の絵が楽しみです。秋にも写生会が予定されていますので、多くの方のご参加を期待します。 写生会幹事;牧野尊敏
民宿・大橋荘の前で(牧野氏提供)