米寿を迎え、今年になって子供の近くのマンションに移った。庭付きの一戸建てからの転居である。 山ほどある過去の作品を残念ながら全て捨てざるを得なかった。また、公募展向けの作品100号の額を含め捨て、かつ、会のメンバーも幹事も退会した。 しかし、習い性となっている絵を描くことは止められない。マンションのベランダで描くこととなったが、サイズは20号が限度である。そこで、近くの公園の森を20号で描いてみた。 狭いベランダでは、小道具を含め色々工夫が必要であった。
モチーフとして昨年まで10年以上描き続けた「クレーン」は終りとし、気軽な風景画とし、小品でも充実した作品を目指すこととした。 以前続けていた「山」のモチーフに戻ったことになる。
風景画の基本は構図が特に重要だ。画面上のポイントの選定や力点を意識して基本的構図にマッチするよう黄金分割や極を考慮した画面構成に心がけねばならぬ。更にバルールを意識して絵の具の重量感も必要だ。手抜きや怠慢は許されなく、風景の感動を受け止める作品としたいと考えている。 一方、永年続けていた人物デッサンとクロッキーは、基本となるので描けなくなるまで続けたい。 武蔵野美大同窓会で組織された会で毎月2回午前午後の2ユニットの裸婦デッサンである。 クロッキーはフォルムの把握とムーブマンの勉強には欠かせない。とくに人物を描く時は力量がはっきりする。
クロッキー
人物画