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執筆者の写真東京黒百合会

今安曇野と生きるー柴野道夫作品展

(10/18?23・於:長野県東筑摩郡山形村)

 牧野尊敏

 柴野さんの作品展が、松本で開催され参観したのでその感想を記します。

 会場は、柴野さんの自宅近辺で松本市街地より離れた位置にある井上アイシティ21の3階であった。会場はホールで広く、パーテーションで4室に区切っての展示であった。

 柴野さんの描かれた油彩画をベースとする絵画作品と、柴野さんの書かれた墨の書体作品を中心に展示し、その他に柴野さんの地元での活動関係資料、東京黒百合会関係資料等を机上に置き随所に配置していた。

 入口側には大きな油彩画を配置し、出口側ではリンゴ等柴野さんの関係する地場産の農産物の一部を販売していた。又、当日この井上アイシティ21の1階では、柴野さんの関係する音楽会のイベントが開催されていて、柴野さんが挨拶をなされていた。柴野さんが地元との深い絆を示す一端をのぞいたように感じた。展示作品は絵だけでも100点以上、多すぎて余裕がなかったのか小さい作品は殆ど題名なしの展示であった。

 絵画にもまして多かったのは書体作品で、その内容は柴野さんの信条とする文言、有名人の文言を墨で記したもの等であった。字体は太く力強い文字で広い会場であっても引き立っていた。絵そのものの評価は皆さんご存知の通りなので説明は省略するが、地元の梓川を描いたものが多いのはいうまでもない。 

 いずれにしても広い会場を埋め尽くし、力強い筆のタッチにより、離れた位置でも鑑賞に堪える作品ばかりであった。開催に当たってはその準備が大変だったようで、地元の知人の協力を仰いだとのこと。例えば書体作品の飾りつけに使用する架体は複数個簡易に自製し工夫されていた。

 柴野さんは絵を中学校時代から描かれており、若い頃から既に自分のスタイルを定めておられたようである。東京黒百合会以外に、東光会、地元の美術団体に所属し研鑽を深め、数多くの実績を残しておられる。80歳を超えた年齢にもかかわらず今なお精力的に行動されていることに改めて刺激を受けた作品展であった。地元の参観者が多いのは言うまでもないが、特に中学、高校時代の仲間を中心とする参観者が多いとのこと。北大同窓の方が参観に来られたときは、会場の出口側の一端でやにわに皆さんと一緒に北大寮歌を小生も加わって合唱した。受付の人が会場の外にも響き渡っていたと言っていました。

 展覧会でこのような経験をするのは初めてでした。当日閉会後は、奥様ともども宿まで送っていただいた。この場をお借りし感謝いたします。これからもお元気で絵を描き続け、東京黒百合展に出品され続けられることを期待します。



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