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  • 執筆者の写真東京黒百合会

展覧会訪ねて

描きたい風景・Scenery That Inspires Artists

(―横浜市民ギャラリーコレクション展― 2023年2月24~3月12日)   小石浩治

 

「横浜市民ギャラリー」の約1300点の所蔵作品は1964年の開館以来、企画展や国際展等の機に収蔵されたもの。昨年2月、「描きたい風景」と題し、横浜を中心に国内外まで実際の風景を元に描かれた作品が展示された。会場は「描きたい横浜」、「スケッチで描く街」、「旅人のまなざし」の3セクションで油彩水彩素描版画等の作品が並んだ。

Ⅰ.描きたい横浜 山下・山手エリア

 ① 三橋兄弟治(みつはし・いとじ)「教会の見える風景」1939年 水彩グワッシュ。

      

丘の家並に陽の光が当たっている。

丘の上にはカトリック山手教会が見える。

画家の立っている地点は、山手通りを、

外人墓地を背にして歩き、元町公園の

はずれから教会を眺めたと思われる。

戦前の洒落た光景である。

         

三橋兄弟治(1911-1996)茅ヶ崎市生れ。

1947年日本水彩画会会員

1973年紺綬褒章









② 桜庭彦治「横浜・山手(外人墓地と港)油彩1963年    



③ 宮本昌雄「工場71」紙本着彩 1973年

  

                             

 注;③ 日本画家・宮本昌雄(1917-2016)の上の図について、横浜・子安付近の工場風景をとらえた(工場)シリーズを中心に展示。

  

 Ⅱ. スケッチで描く街          

④ 山崎秀夫「くらやみ阪」1979年鉛筆・水彩  着彩

  (横浜市西区・保土ヶ谷道の一部) ( 韓国・遺跡/華城の水門)



Ⅲ. 旅人のまなざし

⑤入江正巳「華紅門」1973年 紙本



 ⑥ 相笠昌義 「山下公園の日曜日」1988年 エッチング・アクアチント



 ⑦ 添田定夫「春光の横浜港」1988年 油彩



注:古くよりバンド(海岸通り)ブラフ(山の手)として対照的に呼ばれたこの地域は

  開港以降の横浜発展の中心地であった。1930年に開園した山下公園は、関東大震災

  (1923年大正12)で発生した大量の瓦礫を用いて造成された。

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