墨彩会作品展(7/12~17・世田谷美術館) 小石浩治
上記展に笠木さんが出品された。
出品者8名の「墨」への感性・愛着が会場を賑やかにしていた。例えば日用品(Tシャツ、
草履、団扇等)に花模様、掛軸に小動物、或いは墨を基本に、赤、青の色を添える等。
しかし、最も出品点数の多い笠木さんは、あくまで墨彩に拘り、会場を引き締めていた。
会場で作品をジッと見ていると、作者の意図が少し解る様な気がしてくる。(私の拙い写真では墨の濃淡を正確に表すことが出来ず残念)
それが下図「ひこばえ」だ。「ひこばえ」とは、樹木の切株や根元から生える若芽のこと。
具象的に描く若芽より遥かに勢いがある。
笠木さんは鋭い観察眼、豊かな詩心を持って墨で自然界を彩る。
笠木作「ひこばえ」
笠木作「団扇」
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