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  • 執筆者の写真東京黒百合会

春の一泊写生会

令和5年 春の一泊写生会<南房総>報告   写生会幹事:清水、牧野


 恒例の写生会は令和元年から2年間は中止でしたが、令和4年春に群馬県妙義山へ、そして今春は千葉県南房総で開催しました。ほぼ、3年続いたコロナ禍で中止となった房総半島野島崎灯台付近の海岸風景、及び布良にある青木繁記念館訪問等に再挑戦しました。参加者は大谷、奥野、小石、清水、長谷川、長谷部、福林、牧野さんの8人でした。

今回の写生会は房総半島最南端地で首都圏から遠く、館山駅までは電車、バス等で交通便利だが、そこから先の南房総の安房白浜方面には車以外は不便な場所でした。幸い、東京駅発の高速バス直行便が安房白浜まで有り、近くの宿泊先の南国ホテルで待ち合わせ、午後、野島崎灯台周辺で思い思いの場所に分かれスケッチすることになりました。

当日の天気は晴れ、海の快い春風を感じながらの楽しい一日でした。宿泊先の10階建の南国ホテル(最近,伊東園グループに入る)からは景色も良く、白浜温泉付き、飲み放題付き、朝夕バイキング料理方式の格安ホテルでした。久し振りに温泉にゆっくり出来ました。

夕食後、恒例の合評会を座長の小石さんの部屋にお邪魔して、皆さんはワイワイと意見交換を2時間程行いました。スケッチ画を拝見していて、野島崎灯台の周辺は遊歩道になっていて、灯台と海が入る構図を描くには、灯台とかなり離れる必要があり苦労した様子が伺えました。幹事としてもう少しスケッチ場所のご案内が出来なかったかと反省しました。

翌日は、午前9時頃ホテル前で記念撮影後、福林さんと清水の車に分乗して、近くのスーパーでおにぎりとお茶を買い出し、布良の青木繁記念館へ出発しました。現地では館長小谷氏の出迎えを受け、小谷家を訪問しました。ここは、近代美術史上有名な青木繁が、1904年藝大卒業後、恋人と友人と共に、夏に40日間滞在し、「海の幸」(重要文化財)を描いた場所です。

現在は青木繁「海の幸」記念館、小谷家住宅として保存されていて、館内には「海の幸」、「わだつみのいろこの宮」、「海景」、「朝日」の絵画他、当時の漁業で栄えた布良の上層漁家の様子が伺える種々な資料と


ともに館山市指定有形文化財として建物が整備、保存されていました。

私は小谷氏の熱心な説明、対応(入館料300円では余りある)に驚き、保存にかける熱意を感じ、さらに、参観者に美術を愛する人々の記念館の維持運営の支援のためのNPO(友の会)への参加を期待されてのもてなしと感じました。

当初の予定は、その後「画家の聖地」布良(阿由戸の浜)でスケッチの計画をしていたが、午後は雨模様なので早く引き上げることとし、布良漁港で早めの昼食を済ませて帰る準備をした。

午後は予報通り雨が降り始めたため、自家用車の方のご好意で、福林車さん車は海ほたる経由で横浜方面へ、清水車は館山、千葉方面へと分かれ、全員分乗して帰路に就いた。車上での楽しい会話とともに早めに無事に帰宅が出来たことが何よりでした。 (清水記)                 


    ホテル前記念写真(牧野さん提供)

 青木繁「海の幸」記念館前(長谷川さん提供)

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