清水全生
絵画を始めて近所の図書館へ頻繁に行くようになりました。この歳で再開した絵画は、子供~学生時代の昔の経験は何の役にも立たず、全くの初心者でした。加えて、絵を展覧会に出品するとなると再度、勉強し直す必要性を感じていました。
最初は、技術的な不足を習うために先生、絵画教室やデッサン会に通うことも考えました。しかし、この歳で焦ることも無いだろうと思い、図書館の本、雑誌等で絵画の基本を勉強し、さらに、展覧会、美術館等に通うことで、出来るだけ沢山の良い絵を鑑賞しながら、時間をかけて敢えて自己流で行こうと決めました。
この自己流の稚拙な絵でも、合評会等では先輩達から親切に講評をして頂き、それがいつもの励みになりました。今後とも、自己流は変化しながら、ゆっくりと自分らしい絵を描こうと思っています。
図書館からはデッサンの基礎、人体の基礎、動物、風景画の基礎他等、毎回5~10冊の本を借り、小さな図書館の絵画欄の本は殆ど読んだ気がします。今は、最近始めた水彩画の色の付け方が難しく、参考になる本を探そうと思っています。
さて「私のモチーフ」の原稿依頼が回って来ました。モチーフの言葉の意味については首藤さんの文に「作者の個性が観る人に理解され、誰の作品」と一目で分かる様にならないと言えないとありました。
その意味では、「私のモチーフ」は模索中で、経験を重ねることで、人、動物、植物、風景等、様々な題材を描いても、「私の絵」だと画風が伝わる様な絵をいつの日か描きたいと思っています。
掲載した写真は、一泊写生会で小諸、忍野村に行った時の風景画3点です。
題材となる樹木、山、川にはその色彩、陰影等の表現にはいつも悩まされ、描いた箇所の修正は見返す度に繰り返し行っています。最近は、湖や川辺の映り込みの景色を幾度か描いています。
小諸懐古園の初秋 油彩 F8
小諸郊外の秋景 油彩 F20
忍野村の清流 油彩 F20
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