大谷芳久
私と東京黒百合会との関りは平成17年(2005)10月に始まる。
私は下記の手紙を当時の総務幹事・杉山直様に出し東京黒百合会に入会させていただきました。
【 杉山 直 様
前略
早速の入会の推薦をいただきまことにありがとうございました。
入会手続きの書類を送付していただき、あらためて40年前を振り返って思い起こしています。東京黒百合会の入会の資格が私に事実上あるものかも疑問です。
私は絵が好きだったので北大に入学してすぐに油絵の画材一式を購入しましたが、入学当初、大学のクラブは演劇部と空手部に入部したため絵は全くというほど描きませんでした。
その後、演劇部を辞めた後に北大黒百合会に入会させていただきましたが、油絵を習ったこともなく描き方もわからず、また先輩たちも上手な人や怖いと思われる人が多いように感じて、なじめずに約1年ぐらいで北大黒百合会を辞めてしまいました。
A 北大黒百合会展出品(自画像)
東京都庁に就職してからは都庁の職員で構成している美術部に入りましたが、生来の怠け者でだらだら過ごしていたので大した進歩もなく今日に至っています。
B 東京黒百合会入会2年目出品作品(東京駅)
今回、東京黒百合会に入会させていただけるならば、もう少し真面目に絵に取り組みたいと思っています。今後、何かとお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。
なお、先ほど入会金3千円をご指定の口座に振り込ませていただきました。
草々 】
当時の会員数は46名、20年たった現在は34名ですが、当時からの会員は12名です。
辞められた方、亡くなられた方の顔と同時に、その方々の絵も思い出します。
昭和39年(1964)4月に絵筆を握ってから60年、今後も東京黒百合会にお世話になりながら絵を描いていきたいと思っています。
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