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執筆者の写真東京黒百合会

私のモチーフ

                                    

染川 利吉


1 コロナ禍と怠惰のため、3年以上も絵筆をとっていない。先日、絵の具を調べた所、チューブ、キャップとも全て固まって使用不可となっていた。


2 今までは絵の具は30~40色も所有していたが、今後は10色~12色程度にして、必要な色はこれらを混合して造ることにしたい。


3 今後の狙いとして、人がマネ出来ない絵を目指したい。当会にも、マネの出来ない絵をかく人が2、3人はいる。シュールとか表現主義的な絵で、展示で上下逆にしてしまっても気付かない絵である(現に最近、表紙で上下逆にした絵の冊子がある)。


4 色彩感覚については、高齢になるにつれて、その衰えは著しい。原色の鮮やかな色使いに何となく抵抗を感じるようになり、黒とか灰色、中間色、色の境界のぼかし等、無意識に坊さん好みの色調を好むようになってくる。さては経年障害だなと思って注意しなければならない。


5 若年にして注目された若い画学生で、一般にも将来を大いに期待されながら意外と後年になっても芽のでない人がいるらしい。大家の話では、その原因として、沢山かかないからだ、といっている。失敗作など気にせずに、とにかく沢山描くことが大切だといっている。



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