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執筆者の写真東京黒百合会

私のモチーフ

西沢昭子


 三年ぶりの小品展、会場に作品が並び、懐かしい名の記されたキャプションが

貼られると、いつもながらワクワク感で嬉しくなる。

 さてそこで会場を見回してみると、今回は特に三大家の作品に刺激された人は

多かったのではないだろうか。

 私は柴野さん、建脇さん、笠木さんに活を入れられた・・と言う気がした。          今般のコロナ下の閉塞と身辺の不如意の中で、失礼ながら、ご高齢のお二人

はことさらながら、明らかに新境地を拓かれているからである。

  花と人形でお茶を濁す‥と言うのはどうかなと わが身を省みた次第。


 しかし、何事にも「分をわきまえる」ことは大切で、私は花や人形を楽しんで

描くのが合っていると思い返し、身近なものを楽しんで、心を込めて描けば

いい・・と考えている。


○ アンティーク 人形店の髪長きマダム ほほゑむわが覗くとき


「小さなピスクドール」


「篭の春」

  

   

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