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  • 執筆者の写真東京黒百合会

私のモチーフ

 細井眞澄

私のモチーフはその時代の動きやその時の自分の思いを心象風景としてキャンパスに描き込んで来ました。絵の拙さは変わりませんが昔の絵を眺めますとその時の気持ちを思い出し、絵の変遷と共に、人生も又思い通りにならない難しさをしみじみと実感致します。

「私の絵は説明してもらわないと解らない」と言う方が多いので、ここに新旧の3枚の絵を取り上げ解説したいと思います。そもそも説明をしないと解らないような絵を描くのが問題だと言われそうですがご勘弁の程、宜しくお願い申し上げます。

「極める」は自営業として独立して1982年に

ささやかな設計事務所を設立した年に描いた絵です。凍てつく冷厳な建築界に見立てた氷の山を登りつめたい願望をかぶと虫に託しました。絵の右下にいる、これから地上にはい出そうとしている赤い幼虫が自分です。幼虫に自分を重ねて描きました。これからどうなって行くのか分からない不安も画面に描いております。

 「極める」1983年 F10


「ときめきの一瞬」は事務所も設立して18年経ち、やっと、何とかやり繰りできる様になりました。希望に満ちた日の出の一瞬の喜びを、鳥たちと共に喜ぶ、子供達に託して描きました。

「ときめきの一瞬」2000年 F15


「もういい加減に退散して下さい」は題名の如く長期化している、コロナとウクライナ戦争に対しての思いを込めて描きました。ヒマワリを食いちぎるロシアのひ熊と空中を浮遊するコロナ達に、早く退散しろと言い放ち、将来を生きる子供達の安全と平和を守る強い親ライオンが睨みを効かせて追い出そうとしている姿を描きました。

「もういい加減に退散して下さい」2022年 F20


北の大地で培われたフロンティア精神とチャレンジ精神を忘れずにこれからもこつこつと「見果てぬ夢」を追い求めて、絵を描き続けて行きたいと思っております。


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