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私のモチーフ

執筆者の写真: 東京黒百合会
東京黒百合会
7月5日
読了時間: 2分

木綿 弘子


 70歳を過ぎた頃から、突然老人の看護と病院通い、孫の世話と、急に身辺が忙しくなりました。ちょっと前までは、人ごとの様に思って、のほほんと暮らしていたのが、こんな日がくるとは・・・

 先月は母(96歳)の所に行ってきました。

ずっと元気で少しは意思疎通がはかれた頃、マリー・ローランサンの「花束を持つ婦人」の絵はがきを送ったら、この人私なのと、いたく喜んでいたけど「そんなわけないでしょ。」とも言えず「うん、そうよ。」と言った。

 そんな経緯もあって母の大好きな場所(三瀧寺)に座っている、母の絵を描いて(もちろん花束も添えて)その写真を持っていきました。「これは、お母さんだよ。(正真正銘)」と言うと、写真をじっと見ていて、なにか嬉しそうでした。間に合って良かった!

 あまりに日々忙しいので、絵なんて描く暇もないし、描いてもゴミを増やすだけ、なんて思っていたら、あら不思議、こんな時こそ自分のすきなものを手放してはいけないという思いが沸き上がってきました。

 「夜と霧」のビクトール・フランクルの言葉「美しい芸術や自然には苦しい状況を忘れさせてくれる力がある。」という一文をふっと思い出しました。フランクルと比べては申し訳ないのですが・・・


 途中で幹事を代わっていただき皆様にご迷惑をおかけして、申し訳ありません。これからも黒百合会に参加させていただければ幸いです。


        「三瀧寺にて(広島)」 F20

             「小さなダンサー」 F50」


 
 
 

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