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執筆者の写真東京黒百合会

秋の一泊写生会 報告

写生会幹事:清水、牧野

 恒例の秋の一泊写生会は10月31日、11月1日長野県小諸市へ行った。島崎藤村の[千曲川旅情]でもお馴染みの古城で、戦国時代から幾多の変遷を経た小諸城址・懐古園の紅葉と小諸市郊外から秋の浅間山、千曲川等を狙うスケッチを行った。

 参加者は石川,江澤、大野、春谷、吉光寺、木綿、小石、佐々木、清水、建脇、長谷川、初谷、福林、牧野、森さんで女性4人を含む計15人であった。今回、木綿さんが初参加、会員外では吉光寺、春谷さんの参加を得て楽しい雰囲気の写生会となった。

 しかし、写生会の2週間前に、台風19号の異常降雨は、関東、東北地方の大小河川を決壊、氾濫させ、ここ千曲川も同様に長野方面で住宅、田畑に甚大な洪水被害を与えた。加えて、新幹線車両が水没することも生じた。この様な状況下では交通機関もダメージがあり、写生会は自粛モードで中止も検討したが、幸い小諸市付近は被害が殆ど無く、交通機関も回復しているとのことで敢えて実施することにした。

 初日は、各自が選択した交通機関で不便さを感じながら、やっと懐古園に着いた人、順調に着いて、翌日に予定していたスケッチポイントの小諸高原美術館及び、菖蒲庵(蕎麦屋)まで足を延ばしている人もいた。写生会は幸い2日間とも天候に恵まれ、秋晴れの暖かい日差しの中でスケッチを楽しむことができた。しかし、懐古園の紅葉は、残念なことに見どころはもう1,2週間後だった。   

 日にちの設定には、近年の異常気象もあって難しさがあるが今後の課題としたい。

 宿泊先は小諸駅、懐古園にも近く便利な、老舗の小諸グランドキャッスルホテル(最近,伊藤園グループになった。)で温泉、飲み放題付き、朝夕バイキング料理で格安な宿だった。

 夕食後、恒例の合評会をホテルの別室で午後8時~10時近く迄行った。小石さんの進行役で、各自のスケッチを披露して感想を述べ合った。懐古園のスケッチでは、特徴的な巨大な石垣、石段からの木々、樹齢400年のヒノキ、桜の古木、茅葺きの東屋、崖下の木々、千曲川等を描いたものがあり、小諸高原美術館からは浅間山と段々畑や、菖蒲庵(蕎麦屋)の前庭からは千曲川、浅間山が一望に見渡せるスケッチにも感動し、時間を忘れるほど熱心で楽しい一夜であった。

 翌日は、午前9時頃ホテル発で懐古園、小諸高原美術館の高台、菖蒲庵の前庭の3班に分かれ各車に分乗し出かけた。スケッチ終了後は午後2時頃に小諸駅に戻り、その後、電車、バス、車と、各自、それぞれの帰路に着いた。

 皆さんお疲れ様でした。            清水記

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