笠木 貴美子 個展 記 小石浩治
時:1月30日(木)~2月5日(水)
所:ギャラリーコンセプト21
第10回・玉泉展は東京・青山で開催された。
作品は一般の風景画とは異質の次元にあり題名も気宇壮大である。
例えば「天地」「希望」「地熱」「Space・Oddity」・・など。まさに宇宙のエネルギーを墨で発散させ、畳一畳の掛け軸に、その鼓動を伝えようとしている。
題名「円相」という作品で、画廊の中央壁面に飾る。なんでも、「円相」とは「禅」における書画の一つだそうで、円形を一筆で描いたもの。一円相、円相図とも呼ばれる。悟り、真理、宇宙の姿・・等を円形で象徴的に表現したものだそうだが、しかしその解釈は「見る人にお任せします」と言う。ご本人は一度、このような「円」を描きたかったそうだ。
隣の部屋は少し小さめの「書・画」が展示されていたが、その中、「桜」は、上図の「宇宙・自然・地球の変動」とは違い、私にはより具体的で解りやすかった。それにしても墨の筆一つで、よくこんな満開のピンク色の桜を想像させ得るものだと感心する。
私の拙いカメラではうまく撮影できず、笠木玉泉の墨の世界、大作・傑作を皆さんにご紹介できないのが残念である。
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