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執筆者の写真東京黒百合会

第41回 大洋展

(10/15~22 東京都美術館)

 小石浩治

昨年10月に上記41回展が開催された。

大洋会綱領に「作家の自由を尊重、旺盛なる創作意欲を喚起、常に誠実で謙虚な制作姿勢を基盤とし、具象絵画の創造と探求を目指す」とある。その銘に違わず自由闊達な作品95点が都美術館の一角を飾った。

吾ら東京黒百合会の長老・江木さんは、大洋会の会員でもある。毎年出品され、綱領に謳う如く、旺盛なる創作意欲を持ち、深く自然を観察し、いよいよ精緻に画面①に顕すようになった。もう一人、鎌倉でも活躍する森さんが出品された。昨年5月に(忍野八海)写生会に参加され、何枚かの写生画を元に仕上げた作品である。 黒百合展には(富士山と水車小屋)を出品されたが、大洋展も“富士”を主題にした。富士山は難しいモチーフだが、主観をよく抑えて描かれたことに感心した。 



江木博「野の花」



森 典生「五月の富士山」


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